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 #2 苦労の数だけ、人生は実る 

2011年の米作り
朝一番に、50年続けている田んぼの見回りを行う。
他の田んぼは田植えが終わっているが、まだ苗を育てている

声をかけながら丹念に気温の変化や苗を見て、必要な処置を施す
「寒いよ」と言っていたら水を入れて保温する。

稲を見ながらラジオ体操をする。稲は、人を見て育つ。
「伝わっていると思います。稲自体も『がんばっているよ』と。
 『おれもがんばる、寒さは大丈夫か』とね、『もう大丈夫だ』と返事がきますよ

寒さに耐える強い稲を作るために、田植え一週間前に苗の先を草刈り機で刈る
愛があるから厳しくできる。3日か4日で元の長さに戻る。

5月末に田植え
田植えを一か月遅らせ、秋の冷え込みに晒して登熟させると、
お米に網目状構造
ができ、粘り気がある極上の味を生み出す。

稲は気温の変化に敏感なので、一流の農家は細かく水を調整する
暑い時は水を掛け流して田んぼを冷やす。寒い時は湛水して稲を保温。
葉の色やねじれから稲の健康を見る。葉の先端が針のように尖っていると健康。

特製の肥料 鶏糞の周りに微生物を付着させたもの。微生物は近所の里山で採取。
20年前から独学で微生物を研究し、稲に良い菌を調べ上げた。
田んぼの水は茶色く濁り、微生物が有機分を次々に分解して多くの養分を作り出し
苗の生育を良くする。
土が豊かな田んぼには命が溢れる。黄金色のどじょうがたくさん住みついている。

雑草との果てしない闘い
機械を押して泥ごと雑草を掻き出す。

稲の根元の雑草は、ビニルハウスの部品を改良して作った、
20kgの特製の熊手を、1日5km、ぬかるみの中を引っ張って歩く
この時も稲の様子を見ながら話しかける。
完全に雑草を取ることはできないが、それでも熊手を引き続ける。

7月 稲の生育は順調すぎるほど順調だった。しかし、胸騒ぎがすると言う
「なんか、ちょっと読めないです。このままではいかないだろうなと思いますよ」
その予感は、これまでにない形で現実のものになった。

8月2日 カメムシが大発生。こんなことは今までにはなかった。
田んぼの雑草におびき寄せられるらしいので、ひたすら雑草を刈る
しかし、事はこれだけでは済まないと思っていた。

異常な猛暑が続く
例年は真夏でも30度を超えることは珍しいのに、35度を上回る日もある
高温障害の危険 猛暑は稲の生育に負荷がかかる。
夏から秋にかけて高温が続くと、でんぷんが欠乏した白未熟粒ができる。
味が著しく落ちるため、被害は甚大。

水の掛け流しを行い、必死に田んぼの温度を下げる。「頑張って下さいよ」
寒さに当ててから収穫したいが、猛暑で稲の生育が5~7日早まり出穂が始まっている

猛暑が続き、掛け流しをしても田んぼの水が湯のようにぬるくなっている。
一旦田んぼの水を抜き、根に酸素を与えてやりたいが
今は、稲が穂にでんぷんを蓄えるための水分が不可欠な時期でもある
日記に「稲が可哀相」と書いている。

考えた末に、3日間水を抜いた
「今年みたいな天候は異常ですね、初めてですよ」 午後はひたすら雑草を抜いていた。

稲のために出来ることを貫き通す

「あとは稲にお任せ。もう『大丈夫、大丈夫だ』と言っていますよ。

台風が近づくと、田んぼに声をかけて回る。稲の生命力を信じる。

8月終わり 稲は何とか夏の暑さを乗り切った。穂に実が詰まってきた。

9月18日 お祭り。
9月20日
 「おいしそうな色になりましたね」
米を見定め、収穫の日を決める。青い部分があり、まだ少し早い。

ここ数日雨が降っているのが心配。
地盤が緩んでいる所に稲刈り機が入ると、キャタピラが深くのめり込み、
地中の雑草の種が掻き上げられ、翌年に大繁殖する危険がある。

9月30日 葉の色・穂首が良く、今すぐにでも刈りたい。
しかしまだ土がぬかるんでいる。
収穫を焦れば大事な田んぼが台無しになる。
稲を主体にするのか田んぼの状態を主体にするのか、両方取るのは難しい。
「稲は早く刈って下さいと言っているのに」
「収穫間際で思うようにいかないのは情けないですね」

10月3日 稲に労いの言葉をかけ、収穫。 ←え! 手押し式!!
空気に当て、じっくりと味を熟成させる。

新米を食べる
夫「いただきます」 「良く育ちましたよ、あの暑い中をね」
妻「涙出るようだね」
妻「そりゃお父さんが一生懸命がんばったんだもの、おいしいに決まってますよ」
夫「よくぞここまで」

今年は天候に恵まれず、苦渋の決断もあった。それでも、稲は実りをもたらした。


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