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 三木清『人生論ノート』 100分de名著 一部分だけ纏め 

※気になったところだけざっくりとまとめてメモしました。

#1 真の幸福とは何か 岸見一郎講師
人生論ノート 昭和16年刊行。一般向けの随筆。
死・幸福・成功・怒りなど、23の事柄について書かれている。
戦争時代の言論統制下で書かれたので文章が回りくどくて難しい。

しかし、著者が何を訴えようとしていたのかを考えながら読むと、
人生の折々にふと分かる日が来るのではないか。

三木清 実践の哲学者。
個性が失われつつあった時代に、自分とは何か、人間とは何かを考え続けた。

西田幾太郎の『善の研究』
を読み、
かつて感じたことのない全人格的な満足を見出し、哲学の道に進む。
京都帝国大学で西田幾太郎に学び、
将来を嘱望され欧州に留学し、ドイツでハイデガーに最新哲学を学び、
パリでパスカル研究に没頭。
帰国後は大学の哲学教授になり、32歳で結婚。
翌年に治安維持法で検挙される。
釈放後、大学を去り、在野の哲学者となり、
孤独の中、幸福について考え続ける。

「幸福の要求がすべての行為の動機であるということは、
 以前の倫理学の共通の出発点であった。」


全体主義 自分以外のものを一番にして生きると無秩序になる。
この無秩序は、自分の行為の動機が幸福の要求であるのかどうかが
分からなくなった時に始まる

「むしろ我々の時代は
 人々に幸福について考える気力をさえ失わせてしまったほど
 不幸なのではあるまいか」


「幸福は徳に反するものではなく、むしろ幸福そのものが徳である。」


「我々は、我々の愛する者に対して、
 自分が幸福であることよりなお以上の善いことを為し得るであろうか。」


自分が幸福であることは利己主義ではない

「幸福の要求が今日の良心として復権されねばならぬ」




自己犠牲が称賛された戦争の時代、三木の考えは危険だと判断されたが、
個人の幸福がないがしろにされている状況は現代にもある。
自分が幸福になるためのことをもっと考えたほうが良い。


成功について

「成功と幸福とを、不成功と不幸とを同一視するようになって以来、
人間は真の幸福が何であるかを理解し得なくなった。」



成功は過程であり、幸福は存在である
人はすでにこの瞬間に幸福
である。

成功は量的なもの、幸福は質的なもの
成功は操作されるが、幸福は操作されない。


幸福は知性で考える 幸福感は感性。

幸福は人格
幸福とは各人が誰にもまねできない独自のものを持っている。
お仕着せの幸福は外套のようにいつでも脱ぎ捨てることができる人が幸福。
真の幸福は自身と一つのものであり、
この幸福をもってあらゆる困難と闘うのである。
幸福を武器として闘う者のみが斃れてもなお幸福である。



#2 自分を苦しめるもの
虚栄心 最も人間的なもの。否定はしていない。
パーソン(人間)の由来はペルソナ(仮面)。

虚栄に対する3つの対処法
1、虚栄を徹底する
 仮面をかぶり続け、それを本物にする。
2、虚栄を小出しにする そこそこの虚栄は向上心として必要。

3、創造によって虚栄を駆逐する
創造的な生活のみが虚栄を知らない
創造とはフィクションを作ることである。
自分の意志で人生を創造していけば虚栄を駆逐できる。


嫉妬 悪魔に最もふさわしい情念。全否定。術策的で持続する。純真さがない。
自分の想像力で作り出したものに嫉妬する。
平均化を求める傾向がある
 自分と同じでいてほしい、足を引っ張る。

自分の個性、相手の個性を認めると嫉妬から抜け出せる。
 

怒り
憎み続けているよりは怒ったほうがいい。
公憤
 三木は社会に怒ることができない現実に憤っていた。

憎しみ あまり理由もなく憎み続けてしまうのは良くない。
習慣的で持続的・自然性(半知性的)・目の前にいない人(匿名性)に対して。

知性的に、個人として相手を認めることができれば憎しみは消える。



偽善 

「道徳の社会性というが如きことが力説されるようになって以来、
 いかに多くの偽善者が生じたであろうか」



道徳の社会性 個人より社会を優先する考え方。

倫理が上から押し付けられる時勢は危険。
国策に阿る人・異を唱えない人が偽善者。
善悪の基準を他人や社会に任せていることがいけない。

ニヒリズムは独裁主義の温床である 
当時の大勢の教養人はニヒリズムに走った。



#3 「孤独」や「虚無」と向き合う
虚無 人間の条件。
生命とは虚無を搔き集める力である。それは虚無からの形成力である。

自分で形成していくしかない。

構想力と秩序
混合の弁証法
弁証法とは、矛盾や対立を解決して一つにまとめる方法だが、
矛盾や対立を解消させず、混合していく。

「どのような外的秩序も心の秩序に合致しない限り真の秩序ではない。(略)
秩序は生命あらしめる原理である。
そこにはつねに温かさがなければならぬ。」


国家の秩序
三木は近衛文麿の政権で日中戦争を早期解決するために国策研究をしたが、
昭和15年に昭和研究会は解散。


価値多元主義の危うさ 全ての価値を受け入れるのは危険だと気付いた。
価値観が何も無い所に新しく強力な価値観を植え付けることは簡単。
秩序の根源には「人間の尊厳を認める」という価値体系が必要。


孤独
孤独は山になく、街にある。
一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の「間」にあるものである。
孤独は感情でなく知性に属するのでなければならぬ。

感情は煽ることができるが、知性は煽ることができない。
孤独だけが個人の人格の独立を守ることができる。


#4 死を見つめて生きる
死について
死が身近にあった時代、この本は死についての考察から始まる。

死は観念である
生きている人は死んだことがないから。
しかし死について考えることは無意味ではない。

大切な人の死
自分が生きていれば、その人は心の中で生き続けている。
「私は今後
 私に残された生涯において能う限りの仕事をしたいものだ。
 そしてそれを土産にして
 待たせたね、と云って
 彼女の後を追うことにしたいと思う。」

自分の死
執着するものがあるから死ねる。
「私に真に愛するものがあるなら、そのことが私の永生を約束する。」
自分が愛したものが残るなら、私はそこに生き続けている。


希望について
人生の出来事は偶然であり、必然でもある。
このような人生を我々は運命と称している。

「人生は運命であるように、人生は希望である。
運命的な存在である人間にとって、
生きていることは希望を持っていることである。」


希望こそが生命の形成力である
もし一切が保証されていたら、決まっていたら、希望すらない。


自分の幸福を信じ、絶望しない生き方を選ぶ
考えることをやめてしまったら大勢に巻き込まれ、抜け出せなくなる。


理想主義者 理想だけが現実を変える力がある。

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