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 #3 維摩経 

第三回 縁起の実践・空の実践

五章の続き
文殊菩薩は、部屋が空っぽなことに気付いて質問する。
維摩は「空だからですよ」と答える。

空 初期仏教の縁起という教えを発展させたもの。

縁起 独特の因果律。特定の理由を原因としない。
この場はどういう縁で成り立っているか。
生かされていると言う視点で見ると、一つが原因ではない
ことに気付く。

全ては関係性によって成り立っている。
あらゆる現象・存在は固定的ではなく実体はない。


花と雑草を区別しているのは自分の心。
区別なく見ていこうという考えが空に発展していった。


空とは無分別 
認識したり、思考したりすることはできない。
認識すること自体が空
ということにならなければ無分別とは言えない。


空に行きつく方法
六十二見(仏教以外の異説。唯物論・運命論など)から求めるべき。
仏教以外の思想・信仰を排除しない
という大乗仏教的態度。
始めは排除していたが、空の思想が発達し、
仏教を学びたいという心があれば、
異説・異論からも仏教の事が分かるという考え
に至った。

六十二見に行きつく方法
仏の悟り
の中から求めればいい。

仏の悟りに行きつく方法
世の中の人々の心の働き
に求めればいい。

らせん状に論が深まる 仏教らしい手法。


空の実践 

自分というものにしがみついてはいけません。
私達の身体は要素が集合したものに過ぎず、
しかも全ては刻々と変化し続けています。
自分というものは、いつまでもあるような錯覚に陥りがちですが、
それこそが執着であり、苦悩の源となっているのです。

唯一絶対のもの、ただ一つで存在するものなどないのです。
これを空と言うのです。


我々は生まれた限り刻々と死につつある、生と死の連続体である。
そのように生命や世界を捉えると自分にしがみつく心が弱まり苦しみが低減する。

空病 「これが空だ」とこだわること。

空 真ん中は空っぽ。安住させてくれない。楽でも不安でもある。
真ん中に理論を持ちこむと、正統・異端・順列が生まれる。

自ら三毒などから離れ、それを人々のために実践し、
人々に振り向ける
のが菩薩の役目なのです。

自分だけ悟りを開いて安住することなく、
苦悩の世俗の中で社会や他者と関わり続ける
ことが大切なのです。



日本仏教は維摩経に大きな影響を受けている。
出家の形態にこだわらず、半僧半俗の層が厚い。


第六章 不思議品
維摩と文殊菩薩の話を聞いていた舎利弗は椅子を探し始める。
「あなたは法(真理)を求めにやって来たのですか。
 それとも椅子を探しにやって来たのですか。」
あなたが探している法とは何なのでしょう。私の教えの事でしょうか。
 だとしたら、それはただの言葉に過ぎません
 真理には姿や形はありませんし、見たり聞いたり認識することもできませんから。
 もし、見たり聞いたり認識できるのなら、それは真理ではありません。

 となると、あなたは何を求めてここにおいでになったのでしょうか。」

悟りの世界は思い測ることができない
「悟りの世界は、私達の身の回りの全てに顕現し、表現されているのです」

第7章 観衆生品
天女が現れ、花びらをまき散らした。

菩薩達には花びらがくっつかずに床に落ちるのに、
舎利弗達弟子にはくっつき、必死で取ろうとする

「華が出家者にふさわしくないと分別しているのはあなた自身ですね。
 あなたが自分で「ふさわしい」とか「ふさわしくない」といった、
 分別をしているにすぎません」

舎利弗には美しい花びらは欲望の対象に見えたのだろう。真面目な修行僧である。
しかし花びらにこだわりがあるために、却ってくっつく。
菩薩達は分別からすでに離れているから花びらがくっつかない。

第8章 仏道品

「菩薩はどのようにして仏陀の悟りへと到達するのですか」

「もし菩薩が自らの苦悩と罪に満ちた迷いの世界(非道)へと行き、
 そこを生き抜くならば、それこそが悟りへの到達です」


悟りなしに迷いもなく、迷いなしに悟りもない。
周りの泥があるからこそ花は咲く。


全ての土俗の宗教や巧みの技・技芸や生きていく数知れない術を、
ことごとく極めつくして世の人に恵みを与える。


争いごとが起これば慈悲の心を起こして人々と語り合い、
平和なる地へと
住まわしむ。

戦陣を見た時には双方の戦力が偏らないようにし、
自らは勇気をもって和平を提案
する。


仏教以外の宗教、様々なものづくり、芸能も、
こだわりのない心で慈悲の活動をすれば、人々に恵みを与える空の実践になる。


その考えを元に、様々な活動にかかわるのが縁起の実践になる。
でもそこにしがみつかないのが空の実践になる。

地縁・血縁が薄れた現代に、縁起の実践・空の実践という二本柱が重要。



おまけ1 中空構造日本の深層(河合隼雄)
「真ん中は空っぽ」で思い出しました。この本は面白かったです。
大陸風の国を形作ろうとした頃に伝わった維摩経は、日本仏教だけではなく、
日本人の考え方や日本神話にも影響しているのかもしれないなあ。
当時に伝来したのが全てに囚われないことを目指す維摩経で良かった…とも思いました。
永遠に使える鏡をもらった気分です。
実践し続けるのは難しいという意味で、永遠の課題をもらったような気もします。

おまけ2 #2 100分de日本人論
中空で妥協を図る生き方自体は悪くないと思うが、対外的に無自覚なのは問題だよなあ。

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