FC2ブログ
≪ 2019 12                                                2020 02 ≫
 - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 -

 #4終 オイディプス王 

第四回 滅びゆく時代を生き抜く

コロノスのオイディプス 二十数年後に書かれた続編。
オイディプスの最後の一日
を描いている。

物乞いをして放浪するオイディプスと、支える娘のアンティゴネ。

聖地コロノスに辿り着いた

信託を受け、ここが自分の最期の場所だと受け入れている。

運命との付き合い方を変える
運命を嘆かず、自分に起きたことを冷静に見つめるようになった。
運命とは神ではなく人間の所業ではないか。

「おれの所業は、おれがやったと言うよりは、おれの方が被害者なのだ。」
 おれは何も知らずに、おれが来たる所へ来たのだ。」

「反対に、おれの加害者たちは、~何もかも知っていて、おれを殺そうとしたのだ。」

利害関係がない状態 立場を捨てなければ真実は見えない。


オイディプスの怒り
イスメネ
(娘の一人) 兄弟が争い、父を引き込もうとしていると教える。
息子達は自分が国を出る時に何もせず、権力を争っている。
誘いに来た息子に呪いをかける。

どちらにも肩入れしない 
戦争をするのはどちらも愚か
であるという作者の思い。

オイディプスの最期
自分を保護してくれたアテナイ王 守り神となって加護を与えた。
二人の娘 「~お前たちはもう苦しむことはないだろう~。」



ギリシア世界が滅びゆく時代に書かれた物語
拡大し、民主主義が崩れ、
権力者が力を持つ帝国の政治理念に傾く
財政悪化・疫病・戦争による疲弊

アテナイの自国主義を批判している。

戦争を止めて恒久的な平和を目指すか、次こそ戦って勝つか(拡大主義)
アテネは後者を取り、亡びた。

コロノス アテネ郊外にある作者の故郷。
「イリアス」に、オイディプスは玉座に留まり、
テバイに埋葬されたという記述がある。
この部分は創作で、滅びゆく故郷の守りをオイディプスに託したのではないか。


国家を守るもの 人と人との信頼関係。

平和とは 長い歴史の中では、戦争と戦争の間
平和の中で、前の戦争の悲惨さを忘れてしまう。

「遅かれ早かれ、娯しみは苦しみに、そして再び愛に転ずる」


一人一人が信義に基づき、正しい選択を選び続ける責任がある。


感想
朗読も良かったです♪

面白いだけでなく、作者の主張が込められていることがすごいなあ!

最後の引用の言葉は簡潔で重いなあ(誰の言葉かを忘れました、すみません!)。
既に約2500年前に歴史を俯瞰しているような言葉があるのに、
その直後に戦争をしてアテネは滅び、その後も世界中で何度も戦争をしてきたのか。

でも、今まではその言葉を知らない人がいっぱいいたという理由もあったと思います。
今は古今東西の知恵を知ることができるようになってきたから、
この幸運を生かして、いろいろ知り続ける努力をして、
今度こそは平和の新記録を作り続けたいと思います。

でも、この物語で知ることの恐ろしさも教わったので、自分の器の範囲で(笑)。

拡大主義
この物語では戦争だけど、現代は経済拡大主義が問題だと思います。
考え方は利己主義・自国主義で、戦争と同じようなものではないかと思います。

地球の許容量は限られているので、
情報・交通などの発達により、
多くの人が地球という視点で捉えることができるようになったことを生かして、
次の世代に繋げられる生き方に切り替えていく必要があると思います。
人間だけではなく、他の動植物や自然に対しても。

荘子でも進化と心の幸せの調和を世界全体で考えることができたらいいと思ったけど、
この物語にも共通する部分があるなあ。
幸せと平和を保ちうるのは、自分の心。


おまけ
「アンティゴネ」という物語もあり、結末は幸せではないようです。
オイディプスが娘に言ったことは真実にはならなかったのかな、
息子は呪い通りになったのに。
短い物語なようなので、読んでみようと思います。

関連記事
スポンサーサイト





web拍手 by FC2

 この記事へのコメント 

この記事へコメントする















12 | 2020/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
月の開運法ブログパーツはJavaScriptを有効にする必要があります。


presented by
生きがいアフィリエイトのすすめ


問い合わせ先
日本国憲法

世界人権宣言


「ここの人、前になぜかニーチェについて書いてたよな、気になる」てなときに、『ニーチェ』と検索するとその記事が見つかるのです。すごいね!
ちなみに、書いていなそうな語句を検索すると、記事は見つからないけど、関連商品などが表示されます(笑)。
「5月の初め頃の記事…」と時期で探す時に便利です。

全ての記事を表示する

始めの10件位、この機能に気付かず「もくじ」の記事を作って、記事を書くたびにハイパーリンクしていました…。

日本語→英語 自動翻訳
English
♥. ♠. ♣Alice
Web page translation
最新トラックバック
まどろみ島の管理人

遊子

Author:遊子
このブログについて
トップページへ

RSSリンクの表示
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

StyleKeeper