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 #2 万葉集 100de名著 

第2回 宮廷歌人の登場

第二期 672年 壬申の乱~710年 平城京遷都 安定期
天皇の地位を確立し、律令制度
が軌道に乗っていく時代。
神としての天皇を讃える歌が詠われるようになった。
権力を安定させる為に立派な儀式を行い、形式のある言葉(歌)も役割を持っていた。

宮廷歌人 天皇の代わりに歌を詠む。
個人的な歌は詠わず、あらゆる場面にふさわしい歌を詠む専門家。
言葉を尽くして天皇の権威を讃えた。


中でも卓越した歌を詠んだのは、柿本人麻呂
短歌の世界で歌聖と呼ばれるのは人麻呂のみ
大らかな構成・的確な描写力。
人生の意味や人間存在の意義すらも見出すことができる。

大君は 神にしませば 雲隠る 雷山に 宮敷きいます(巻3・235)

1巻の38番目の歌
やすみしし
 原文は「八隅知之」。全体の情報を握っている=支配している。

「国つ神(土地の神)が仕える天皇」と讃えている。
山と川、春と秋、上つ瀬と下つ瀬など、対句法を使っている。
詩歌を書いて作る時代の最初の人


鳴呼見乃浦尓 船乗為良武 D嬬等之 珠裳乃須十二 四寳三都良武香
嗚呼見の浦に 舟乗りすらむ をとめらが 玉裳の裾に 潮満つらむか 
1巻40
 伊勢への御幸中に留守番の人麻呂が想像で詠んだ。

行幸 各地の視察・統治・権力誇示のために行った。
国見 山などから地を眺め、その国土の豊穣や繁栄を祝う儀式。
離宮(とつみや) 複数使う。吉野離宮など。
行宮(かりみや) 一回しか使わない仮の宿。

人麻呂の死生観 生と死の間は行き来できない。厳正で冷静な認識。
東野炎立所見而反見為者月西渡 (1巻48)
東の 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれば 月かたぶきぬ 

夜明けの風景。太陽は昇り月は沈む。人の世も同じ。
太陽を軽皇子、月を草壁皇子に例えていると言う。

巻向之 山辺響而 徃水之 三名沫如 世人吾等者 
訓読 巻向の 山辺とよみて往く水の みなわのごとし 世の人われは 
7巻1269
 まるで方丈記のような歌。

秋山の 黄葉を繁み 惑ひぬる 妹を求めむ 山道知らずも(2巻208)
亡くなった妻を思う歌。


歌の世界を広げる この頃から歌自体を鑑賞するようになる。 
笹の葉は み山もさやに さやげども 我れは妹思ふ 別れ来ぬれば

(巻2・133)石見相聞歌 人麻呂が詠んだ恋の歌。

喧噪のなかで、心の中は静まり返っていくという歌。個人的な体験ではないだろう。
源氏物語のように皆に聞かせて喜ばせていた。歌物語のような、創作が始まった時代。


近江の海(あふみのみ) 夕波千鳥 汝が鳴けば 心もしのに いにしへ思ほゆ

巻3・266 #299 日めくり万葉集 ←短いです。
夕波千鳥は造語。新しい言葉を作りだす達人でもあった。


旅の歌に込めた思い
中央政府と地方の国府が情報を共有するために、旅をする役人が増えた。

16kmごとにある駅家(うまや)で、馬を乗り継いで進めるようになっていた。
#5 高校講座日本史

淡路の 野島が崎の 浜風に 妹が結びし 紐吹き返す(巻3・251)
旅の無事を祈って紐を結んでくれた妻。遠く離れても、心の中はつながっていたい。

言霊を信じていた時代、思いを言葉にして祈った。旅の安全を、祈りを込めて歌った。
土地の名前を詠うことで土地の神様を褒め、災いを防いだ。
故郷や妻のことを詠うことで魂の次元でつながり、連絡を取ることができた。


高市黒人 
現存する十数首の歌は全て旅の歌。各地への御幸に従い見聞を広めた。
旅にして もの恋しきに 山下の 赤のそほ船 沖を漕ぐ見ゆ
(巻3・270)
何かが去っていく寂しい歌が多い。独特な哀愁がある。
人麻呂は向かって行ったり、出会う歌が多い。
意識して作っていたのか、結果的に個性になったのか。後者ではないか。

報告のために歌を詠っていた時代から、一歩進んだ時代。

他の第二期の有名な歌人
大津皇子(2巻108)
大伯皇女(2巻163・105)
志貴皇子(1418)・高市皇子・穂積皇子 自然の中に自らの思いを見事に託している。

長奥麻呂(ながのおきまろ) 即興歌が得意。16巻3824など。
はちすばは 日めくり万葉集


※『面白くてよくわかる!万葉集(根本浩)』の内容も書き足しました。

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