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 #4終 スピノザ『エチカ』 100分de名著 

第四回 真理

真理 物事を正確に認識すること。
持っている認識そのものがその正しさを教えてくれる感覚
数学の証明のように。

真の観念を有する者は、同時に、自分が真の観念を有することを知り、
かつそのことの真理を疑うことができない。
第二部 定理四三 


実に、光が光自身と闇とを顕わすように
真理は真理自身と虚偽との規範である。
第三部 定理四三 備考



真理が真理の基準
真理の基準を真理の外側に立てられない。
真理の基準は真理の中になければいけない。

スピノザの真理は正しさを客観的に検証できない。

デカルト あらゆるものの確かさ・正しさを疑った哲学者

我思う、故に我在り


今考えている自分が存在していることは否定できない。
誰をも納得させる絶対確実な原理。


スピノザは、デカルトのように相手を納得させる真理ではなく、
「私にとって真理がどう語り掛けてくるか」と考えていた。

現代社会はスピノザよりデカルトの考え方を採用した。
真理を共有することは科学の基本として大切なことだが、
それだけでは扱えないものもある。


ミシェル・フーコーの「デカルト的契機」

17世紀位に真理の捉え方が変わった。
デカルトの前には、真理は経験によって獲得するものだと思われていたが、
デカルト以降は、誰かに教えてもらって認識するものになった。
例外はスピノザで、真理を獲得するには自分が変わらなければいけないと考えた



主体の変容が真理・自由への道

この人生において、
我々は特に、幼児期の身体を、
その本性の許す限りまたその本性に役立つ限り、
他の身体に変化させるように努める。

第五部 定理三九 備考


人間は初めは不自由な受容体だが、
成長次第で受け取れるものの量や質が多くなる。


真理は体得するもの
自分で経験し、獲得するしかない。
自転車が分かりやすい例え。
認識する能力を認識する。世界が広がる。喜びの感情が増える。

人生において何よりも有益なのは知性ないし理性をできるだけ完成することであり、
そしてこの点にのみ人間の最高の幸福すなわち至福は存ずる。
第四部付録 第四項



スピノザと公共性 個人と社会の理想的な関係とは

理性に導かれる人間は恐怖によって服従に導かれることがない。
第四部 定理七三 証明より


個人の本性を抑圧して押しつぶすようなことを国家がする限り、
人は周りに対して慮る気持ちを持てなくなって社会はだめになる。


スピノザは、一人一人のコナトゥスを大切にし、
自由を尊重する社会が長続きすると考えた。

人間にとっては人間ほど有益なものはない。
第四部 定理一八 備考より



個人主義の意味を考え直す
一人一人が自分を大切にしてしっかり生きれば他者を助けることもできる。

助け合う。人を通じて自分を知る。

本当は自分を見つめる時間をもっと作った方がいい

スコレー(ゆとり・暇)は、自分を磨き上げる大切な時間。

自分と合うものは何か、力が発揮できるのはどんな時か試し続け、
最も喜びを感じられることや、居場所を見つけていく。


人生は、実験の連続。
失敗したら、他を試せばいい。
自分が楽しく幸せに力を発揮できるところに行き着ければいい。



感想 
デカルトも取り上げてほしいなあ。100分では無理なら200分でもいいから。



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 #3 スピノザ『エチカ』 100分de名著 

第三回 自由
エチカの最終目的は「力=活動能力の増大」。「自由になる」と言うこともできる。

「自由な意思」を否定
人が意思を持つのは複雑な原因が絡まっているから

欲望の原因は意識できない 人間は欲望の結果のみを意識する。

習慣・無意識・他人の影響など、
いろいろな要素が絡み合って人間の行為は成立するが、
我々は意志というものが一元的に行為を決定していると思いがち。


私たちが一つの行為を選ぶとき、
実際には非常に複雑な要因がからまっているにもかかわらず、
自由意志が唯一無二の原因で選んでいると単純化して捉えてしまっている。



スピノザが定義する「自由」

自己の本性の必然性のみによって存在し・
自己自身のみによって行動に決定されるものは自由であると言われる。


これに反して
ある一定の様式において存在し・作用するように
他から決定されるものは必然的である、あるいはむしろ強制されると言われる。
第一部 定義七


本性の必然性

自由になるとは、何の制約もなくなることではなく、
その条件にうまく沿って生きることで活動能力が増大させること


身体の条件を生かしながら必然性にうまく従って動かせるとき、
自由自在に動かしていると言える。


自由の反対は強制
その人の力・本性を踏みにじられて強制された状態が不自由。


強制の果ての自殺

~外部の原因に強制されてするのである。
第四部 定理二〇 備考より



受動と能動
受動 自分以外の本性・力を原因とし、自分以外の本性・力を表現している状態。
行為が外部の原因・自分以外の力を表現

能動 自分の本性・力を原因とし、自分の本性・力を表現している状態。
行為がその人の力を十分表現しているとき

自由になる 受動的な状態を脱出し、能動的になる。


現代はものすごく意思への過信がある
人間は意志次第でどんな行動も決定できるという観点からすると、
意志は、行動を立ち上げる万能の起点
であり、
朝寝坊して遅刻するのも、お酒がやめられないのも、
意志が弱いからだということにされてしまう。

自由意思で選んだのだからと自己責任を突き付けられたり、
意思が弱いと決めつけられたりする
ことがある。
しかし、完全な自由・能動になることは神でもない限りできない。

現代は選択の自由がとても多い気がするが、それは本当に自由なのか、受動なのか、
自分を貫く必然性や、今置かれている状況をもっと認識する
必要がある。

意思形成支援から欲望形成支援への変化
さまざまな原因のからみあいをきちんと見つめ、解きほぐしていくことで、
よい方向へと欲望を立ち上げることで症状を緩和していく
方法。

人間は完全な自由にはなれないが、
諸感情を部分的には認識し、働きを受けることをより少なくして、
受動を減らし、自分の力を表現できるようになれば、より自由に近づける。




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