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 2018年07月の記事一覧 

 #3終 ハチミツの歴史 

15世紀 
欧州と東洋で茶とスパイスを交易
するようになり、
後にアフリカと欧州の植民地での奴隷取引になった。

欧州(特にイギリス)向けの砂糖を作るため、
大量のアフリカ人がカリブ海の植民地に輸送された。

その頃、欧州やアメリカでは工場が続々と建設され、
砂糖が労働者の安価で簡便なエネルギー源になり得るという発見
は、
産業化・都市化・資本主義の隆盛にもなった。

19世紀半ばになると、砂糖は蜂蜜より安価になり、
蜂蜜は入手しにくくなり、必需品というよりは贅沢品
になった。


宗教改革も養蜂の後退の一因になった。
1530年代には養蜂をしていた男子修道院の多くが閉鎖された。
(カトリックの男子修道院は生き残った)。

15世紀には蜂蜜はほとんど手に入らなくなり、
ミードは穀物を使ったアルコール飲料に代わっていった。


しかし、蜂蜜は今日もあらゆる文化で小さいながらも居場所を確保している。
主流とは異なる文化的伝統を守って暮らす人々の食べ
物として、
伝統的・民族的で体に良い安らぎの食べ物として、
蜂蜜愛好家は絶えることはなく、
養蜂は小規模ながら家内工業や趣味として存続し続けている。
(大規模な市場販路を持つ生産業も居る)。


国際化した新自由主義の通商政策
産業的な食品システムの中では、蜂蜜は単なる商品
となり、
どれだけの利益を生むかで評価される。
商品は標準化・均質化
される。

巨大企業の台頭・良心的な小規模生産者の減少

蜂蜜を薄めて売る・偽物を売る問題 品質の保持を求む。
2002年 一部の中国産蜂蜜に抗生物質のクロラムフェニコール。
2013年 中国の企業がコーンシロップを蜂蜜と偽って販売。

北米
メープル・廃糖蜜・ソルガム
(とうもろこしで作ったシロップ)が増える。

消費者は、安値だが質の悪いものを選ぶようになった。

この仕組みの中では、消費者の安全だけでなく、
その産業の中で働く生産者の幸福も蔑ろにされてしまう。



蜜蜂にとっての脅威
病気・害虫・生息地の減少・農薬・単一栽培・気候変動・別種の蜂
の流入。


蜂群崩壊症候群(CCD)
ネオニコチノイドという殺虫剤が染み込んだ園芸植物が、
蜜蜂の神経系統に作用し、帰り道が分からなくなる。
蜂が弱った所に天敵のダニが来て負ける。


2006~7年 アメリカで突然働き蜂が減少。
養蜂箱の30~90%を失った。



農薬や殺虫剤
現代の公園・庭園・公共の場・ゴルフコースなどでは雑草は邪魔になるが、
例え故意でなくても、蜜蜂に害を与えたり、生息地を全滅させることがある。


遺伝子操作された蜜蜂
農薬対策
に、遺伝子操作した蜜蜂を育てる是非について議論中。
その中の一つが「バックファスト・ビー」
希望の星としてもてはやされる一面もあるが、在来種との問題もありそうだ。


蜜蜂は蜂蜜を作るだけでなく、野菜や果物の受粉も行う。
雑草を無くすことや効率重視に走り過ぎると、
生態系を崩してしまい、人類の首をも締めることになる。


自分達のためにも自然環境のためにも、
健康と味の観点から上質な蜂蜜の良さにもっと気づき、
蜂蜜に関する豊かな伝統を理解できれば、
喜んで蜂蜜に対価を払い、
蜜蜂とその生息環境を守るための対策に、
協力したい
と考えるようになるだろう。



おまけ 
#2 茶の世界史 砂糖の需要はお茶が大きな原因だったのですね。

#1 富士山の光と影
『共生の知恵を知らなかったり、身勝手な考えが入り込むと循環は途切れる』

感想 2017年の本。
蜜蜂が帰ってこない事件は2006年当時、結構騒ぎになったのです。
解明できて良かった。

たまに訳す順番が変な所があった。
レシピ集は参考にはなったが実際には使わないと思う。



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 #2 ハチミツの歴史 

蜂蜜入りの飲み物
水・茶・レモネード・チョコレート・酢飲料・アルコール系飲料などの甘み
に。

水と蜂蜜 バラの花びら・果汁などで風味を付けたりした。
     放置して発酵させればミードになる。

ミード
15世紀位までの欧州では、ミードという蜂蜜酒
がよく飲まれていた。
諸説あるが、ハネムーンの語源ではないか。
ケルトでは5月にミードつくりのために蜂蜜が収穫され、
5月の満月はハニームーンと呼んだ。
結婚式は5月1日に挙げられたので、新婚夫婦にミードを贈った
ようだ。


ムルスム ローマ人の、水で薄めたワインに蜂蜜を混ぜた安い酒
     公的行事の際、愛国心を高めるために民衆に振る舞った

ビール 
農民階級では、長い間酵母入りのパンを水の中に放置してできる、
簡単なビール
を飲んだ。
発酵が終わってから甘みと香りを足すために蜂蜜を入れることもあった。

蜂蜜ワイン 蜂蜜と水と葡萄を混ぜて発酵させたもの。
ミードを蜂蜜ワインと言うことがあるがそれは間違い。
ピメント 葡萄果汁で作るのでワインではない。
メロメル 葡萄以外の果物で作るのでワインではない。


他にもウイスキーやウォッカなど、いろんなお酒に蜂蜜を使ったものがある。


蜂蜜はそのまま食べるよりミードの材料にする方が主だったが、
それでもパン類やソースにも使っていた。
食材の味を補ったり、健康効果も期待できた。
蜂蜜は単なる甘味料以上の存在
だった。
体力回復・栄養補給・食事への風味付け・祝祭・式典・宗教儀式に使われた。

肉・果物・卵を蜂蜜で包むと保存がきく。
東欧料理のツィメス(蜂蜜で煮た肉と野菜)のように、
甘い食材を前菜として出す習慣は、ここから来ているのかもしれない

養蜂
蜂蜜だけでなく副産物の蜜蝋もろうそくとして重宝
するので、
養蜂は非常に尊敬される職業であり、領主の館や地所では不可欠な技術だった。

養蜂家と蜜蜂
養蜂家は巣箱の近くで蜜蜂の邪魔をしない動き方
を熟知している。
自分の蜜蜂に刺されない者も珍しくない。
蜜蜂が養蜂家の葬儀に参列したという新聞記事もある。


修道院でも養蜂をしていた。
蜂蜜は儀式でも使ったり、ミードや菓子も作って施設の維持費用を捻出した。
貧者にも施され、薬・強壮剤・防腐剤としても使われただろう。
ワインも作って蜂蜜を混ぜるようになり、ワインが主になる地域もあった。




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 #1 ハチミツの歴史 

ハチミツの歴史 ルーシー・M. ロング 原書房

大昔から食べられていたが、蜂蜜と蜜蜂の関係が解明されたのは17世紀。
ローヤルゼリー・プロポリス・蜂花粉・幼虫など
も栄養がある。

アリストテレス
「蜂蜜は大気中から落ちてくる。
 とくに星々の上昇する時、虹がかかる時に…」


大プリニウス  ←詩的だったり実用的だったり。
「これが空の汗であれ、星の唾液であれ、大気から取り除かれた湿り気であれ…
 すばらしき自然の大いなる喜びをもたらしてくれる」

「浮腫・便秘・尿路や膀胱の感染症・腎臓結石に、
 『蜜蜂の粉末と蜂蜜を混ぜたもの』」
「生蜂蜜は下剤だが、煮立たせると下痢に効く」
「有毒植物の蜂蜜はてんかんに効く」


毒蜜 人間に有害な花から作られた蜂蜜は毒を含む可能性がある。
ヨハネの振る舞いも毒蜜のせいだったかもしれない。
意図的に幻覚剤として使ったり、戦争に使われたこともある。

多くの養蜂家は自分の蜜蜂の蜜源を知っているし、
有毒な花の時期や場所からずらすから、商品なら毒蜜の心配はあまりない
自分で天然の蜂蜜を採取した時には注意。

ムハンマド
「蜂蜜は肉体の、コーランは心の治療薬」


コーラン
「人間のために蜂蜜を作るようアラーが蜜蜂に命じ、人間に天然の薬を与えた」



アーユルヴェーダ 4000年前の古代インドで始まった。
蜂蜜の記述
腸や尿管の不調・吐き気・喘息・虚弱体質・視力改善・体重調整に効く。
生蜂蜜は軽い便秘薬。


インドは紀元前2000年頃には養蜂が発達していた証拠があるが、
紀元前200年頃にサトウキビに代わった
仏教やジャイナ教は動物を殺すことや動物から食べ物を奪うことを禁じたから。



おまけ 蜂蜜の栄養
植物が分泌した糖分を蜜蜂が集め、
蓄えているうちに水分が減り、熟成してショ糖が果糖とブドウ糖に変化したもの。
水分21%以下・灰分0.4%以下・ショ糖5%以下。
大体ブドウ糖より果糖の方が多いので砂糖より甘い

一般に甘い食品は酸性だが、蜂蜜は体内でアルカリ性に変わる。
ビタミン・鉄分・灰分が豊富。しかもビタミンは活性型。
骨や歯の成長を促すカリウムがとても多い。
血を作る鉄分と銅
が含まれている。
腸内を雑菌から守るビフィズス菌の育成を促進

普通、糖分を吸収する時はカルシウムを消費するが、蜂蜜はカルシウムを消費しない。
胃腸に負担をかけず、消化管から急速に吸収され、筋肉活動などの力源になる。
体力の回復に向く。




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 茶の都静岡の歴史と文化 

茶の都静岡の歴史と文化

平安時代 留学僧が中国から茶を持ち帰る。

鎌倉時代 栄西禅師の喫茶養生記 「茶は養生の仙薬なり、延齢の妙術なり」

静岡市では聖一国師が宋から持ち帰ったお茶の種を足久保(葵区)に蒔いた
同じ頃、明恵上人が栄西禅師からもらったお茶の種を全国に広め、
その中の一つを駿河の清見に蒔いた
という記録がある。

当時飲まれていたのは碾茶から作られる抹茶で、
社交の道具として武士階級にも広く普及した。

1607年 家康公は駿府城に隠居し、茶の湯も楽しんだ。
標高1200mの冷涼な井川大日峠にお茶壺屋敷(お茶蔵)を設け、
御用茶として献上された安倍茶(後の本山茶)を名器の茶壺に詰め、
保管を命じた。

現在のような煎茶が普及するのは江戸時代。

牧之原大茶園
静岡県は日本の茶の約4割を生産しているが、その四分の一を担っている。


1869(明治2)年
勝海舟の協力で旧幕臣約250名が牧之原台地に移住して開墾開始

1870年
新政府が大井川の川越制度を廃止して失職した人足が加わる
その後、地元農家に引き継がれた。

1879年 蓬莱橋完成
牧之原台地の開墾者の食料物資やお茶を運搬するために架けられた。

静岡には他にもたくさんのお茶の産地があり、それぞれに歴史がある。
伊豆半島でもお茶は作られています。


幕末から明治初期
当初、静岡のお茶は横浜港に運ばれ、アメリカなどに輸出していたが、
仕上げ・加工・輸出を担っていたのは外商
だった。
貿易に不慣れな日本人はお茶を販売するだけで不当な取引を強いられるなど、
輸出による恩恵を受けられることは少なかった。
直輸出を目指す
動きが高まる。

1899(明治32)年 清水港開港
茶業関係者や清水港の海運業を守ろうとした地元議員らの指定港申請が通った。

1905年 市内に再製茶工場を作る。
1906年 日本郵船株式会社との十年に及ぶ交渉を成立させ、
      日本郵船株式会社の神奈川丸が寄港

1908年 お茶を大量に運ぶため、軽便鉄道(後の静岡鉄道)を整備。

1910年 清水港のお茶の輸出量が日本一に。
1918年 全国のお茶輸出量の80%を占める。横浜港が12%位。


あの時、お茶が清水港から直輸出されなかったら、
現在の静岡市のお茶や、町の発展はなかったかもしれない。



蘭字 輸出用の木箱や袋に貼られた木版画のラベル。
   銘柄や会社名などが一目で分かり、
   日本の花鳥風月の絵と英字が混ざった図柄が異国情緒豊かで美しく、
   蘭字欲しさに茶を購入した欧米人もあったという。


1908年 やぶきた発見
杉山彦三郎さんは、まだ品種という考えが無い頃から全国を周り、
良いと思ったお茶を自ら開墾した畑に植え、新しい品種の選抜に努め、
品質が優れ、収量が安定しているやぶきたを発見
した。
全国で栽培されるお茶の76%、静岡では90%以上を占める(2008年)。

↑政府のお茶業者への援助は1904年に打ち切られたのだけど、
それ以後も静岡ではお茶の産地として発展が続いていたんだなあ。
#3終 茶の世界史
静岡鉄道はお茶を運ぶのが大きな目的だったんだなあ。
駅は再生茶工場が多い安西・茶町・北番町辺りか、なるほど~。


1908(昭和2)年 ちゃっきりぶし
静岡鉄道が狐ヶ崎遊園地の開園を記念し、
沿線の観光と物産を紹介するために北原白秋に作詞を依頼した。30番ある。

手揉み技術 静岡県無形文化財。 

合組
産地・品質・蒸し具合などが違う荒茶の特徴を見極め
混ぜることで価値のあるお茶製品を生み出す技術
単一のお茶にない味・香り・旨みを引き出し、その店独自のお茶になる。

静岡茶クリーンチェーンの確立
消費者に信頼される安全・安心・クリーンな商品作り
を進めている。
茶園管理→荒茶工場→仕上げ茶工場→店頭→消費者


静岡市のお茶年間行事
月     地元茶でもてなす会
       T-1グランプリ
3月     ティーロードトレッキング
4月~5月  一番茶 各地でお祭り
6月~7月  二番茶 
9月~10月 秋冬番茶
 
静岡市お茶まつり・静岡市お茶ウィークなど、いろんな催しがある。

11月1日お茶の日 聖一国師の誕生日。
水車・製粉機・そば・うどん・まんじゅう・人形なども日本に伝えた。
お茶を飲んでホッとした時間を楽しもう。


静岡お茶カフェ
静岡駅の北口にもあります。谷岡の甘栗もおいしいです。

静岡市のお茶に関係する団体
ふじのくに茶の都しずおか美しナビ
静岡市農業協同組合営農課
清水農業協同組合営農振興センター
静岡県経済農業協同組合連合会茶業課
静岡茶商工業協同組合
清水区茶商組合
株式会社静岡茶市場
日本茶インストラクター協会静岡市支部
公益財団法人世界緑茶協会
関東農政局静岡支局地方参事官室
静岡県中部農林事務所生産振興課
静岡市役所農業政策課


サイト様
お茶の国しずおかweb
お茶のまち静岡市
冊子「お茶のまち静岡市」(第9刷)
公益社団法人静岡茶業会議所

また何か見つけたら書き足します。



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