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 2014年11月の記事一覧 

 #8 フェルメール光の王国展 感想 

9、牛乳を注ぐ女 1658~60年 約45×40
9.牛乳を注ぐ女
思ったより小さい。白い点描で光を表している。パンのおかゆを作っている。
フェルメールにしては珍しい労働者階級の女性。
室内が質素。壁に釘。背後の四角い物体は当時女性に人気があった足温器。

16、天秤を持つ女 1662~64年 約40×35
16.天秤を持つ女
小さい。天秤や宝が光っている。後ろの絵は珍しくはっきりめに書いている。
左下の青い布は黒っぽく見える。↑最後の審判の絵。

17、真珠の首飾りの少女 1664年 約51×45
17.真珠の首飾りの少女
黄色い服、赤いリボン、光る首飾り。左下4分の一を占める青い布。
20の方が有名だけど、こちらを先に描いたんだな。

18、窓辺でリュートを弾く女 1664年 約51×46
18.窓辺でリュートを弾く女
17と同じ女性なのかな、17の大人版? 書いたのは同じ年。ヨーロッパの地図?

19、窓辺で水差しを持つ女 1664~65年 約46×40
19.窓辺で水差しを持つ女
左に窓がある部屋の隅の絵が多いね。どこかの地図。水差しと洗面器は純潔の象徴。
ウルトラマリン。
←他の作品でも多用していて、下絵に使った作品もあるらしい!

20、真珠の耳飾りの少女 1665年 約44×39
20.真珠の耳飾りの少女
トロー二ーという、特定のモデルを持たない人物の半身像がオランダでは人気だった。
『少女』もその一つ。
背景は真っ黒で光が及んでいない。瞳と真珠の光、唇の赤味が目を引く。



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 #7 フェルメール光の王国展 感想 

4、取り持ち女 1657年 143×130
4.取り持ち女
大きい。コインがきらりと光っている。
グラスや、特に陶器のワイン壺のつるりとした感じと、毛布のもっさり感がすごい。

買われる愛 真実とは全く無縁な愛もある。
取り持ち女 客に娼婦を斡旋する女。男が女に金を渡す様子を描いた絵。
17世紀の画家たちが好んで用いた題材。手段を選ばない悪人として描かれた。


シターン
はっきりとは描かれず、首の部分のみが何かを強く暗示するように示されている。
その持ち方にも示唆がある。シターンはしばしば性的な象徴となる。


開いた手
当初、女の手は完全に広げられ、コインが乗せられていた。
フェルメールは作品の意味を微妙に変えるためそのコインを消し、
金銭が要求される様子と支払いが待たれる様子を強調した。

客の男は女を値踏みしている最中であり、
女は男が手にするコインを食い入るように見つめている。

帽子の羽飾り
男の帽子に付けられた羽飾りも、フェルメールの時代には重要な意味を持っていた。
羽根は「軽薄さ」の象徴として、否定的な意味が込められていた。

↑男ではなく娼婦の尻軽さを象徴するんだって、変なの。

21・36にはバビューレンの『取り持ち女』という画中画がある。
21、合奏 1665~66年 約72×65
21.合奏
ピアノに風景の絵。これもコントラバス?が床に隠れている。左下には赤い布。

36、ヴァージナルの前に座る女 1673~75年 約52×46
36.ヴァージナルの前に座る女
ピアノの様子が分かりやすい。艶がある青い服。壁に文字がある。35と似ている。
チェロは男性の存在。他の画家の取り持ち女の絵。

35、ヴァージナルの前に立つ女 1673~75年 約52×45
35.ヴァージナルの前に立つ女
ピアノのこと。繊細な服。風景画。はっきりした天使の絵。
壁が白くて全体的に明るい印象。
袖の白い部分がくしゃっとして、半透明のリボンがすごい。

37、ヴァージナルの前に座る若い女 1670年 約25×20
37.ヴァージナルの前に座る若い女
小さい。若い女と言うが、36の方が若く感じる。
色味が肩に掛けた黄色と髪の赤い紐、背凭れに僅かな青と少な目。下が少し暗い。



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 #6 フェルメール光の王国展 感想 

暇を持て余した家族が撮ってくれた写真がありますが、
光って見えない部分や、斜めのものもあるので、識別程度にご覧ください(謝)。

初期の絵は宗教画みたい。温かみがあると思う。
1、マリアとマルタの家のキリスト 1654~55年 160×142cm
2.マリアとマルタの家のキリスト
大きいから筆跡を感じやすそう。近くで見るとざくざく描いているように感じる。

2、聖女プラクセデス 1655年 約101×82
1.聖プラクセディス
聖女のふんわり感と血の存在感。

3、ディアナとニンフたち 1655~56年 約97×104
3.ディアナとニンフたち
ぼやけて見える。ディアナが主役だと分かる。黄色い服。


後期には寓意そのものを題材にした「絵画芸術」と「信仰の寓意」がある。
33、信仰の寓意 1671~74年 約114×89
33.信仰の寓意・縦
大きい。口が開いている。ぶら下がったシャボン玉みたいなガラスを見ている。
左に大柄の緑の布。後ろに大きな絵。十字架の絵。右に金の杯と十字架と聖書?
大袈裟な姿勢。


風景画は2点と少ない。室内画の方が面白いと思ったのかな。
7、小路 1657~58年 約53×43
7.小路
簡素なようでよく見ると細かい。

12、デルフト眺望 1660~61年 約96×116
12.デルフト眺望
大きくて、半分以上が明るい空で、右に広がりを感じる。
水は建物の影が多めで透明感がある。
手前が曇っていて、奥が光で照らされている。

感想 写真が、縦向きに編集したのに横向きになるなあ。
調べたけれど直らないので、しばらく横向きのままです(謝)。



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 フェルメール 光と影の天才画家 

フェルメール 光と影の天才画家 上野に行く代わりに、この本を買いました。

フェルメール 光と影の天才画家ヨハネス・フェルメールの世界 (e-MOOK 宝島社ブランドムック)フェルメール 光と影の天才画家ヨハネス・フェルメールの世界 (e-MOOK 宝島社ブランドムック)
(2012/06/29)
不明

商品詳細を見る


明日以降の作品の感想では、
美術館の説明は青、この本の引用は緑色で書きます。


17世紀当時のオランダ
独立が認められ、活気に満ちた黄金期。
世界中で交易をしていた。
 ←だから絵の中に地図が多いのかな。

オランダ絵画 市民的・日常的・現実的・寡黙。
それまでの絵画は貴族の物で宗教画が主
だったが、
オランダでは市民による風景・静物・人物などの世俗画が盛んになった。
多くの市民が絵を欲しがり、得意分野を持つ画家が多くいた。


フェルメールの特徴
故郷デルフトでは有名で、1920年代以降に、世界的にも知られるようになった。
得意分野は風俗画や室内画。

寡作 画商と旅館業もしていたから。

登場人物か少なく、絵の物語が明快。
彼は子沢山なのに、絵には子供がほぼいない。

フェルメールの室内画はほとんど左の窓から光が差している

(窓は絵にある時も無い時もある)。

オランダは淡い光の町 針仕事などは窓辺に寄って光を求めた

フェルメールは色が光の影響を受ける様子に注目した。

多彩な黄色とフェルメールブルー

色彩に多大な関心があったゴッホは、特にフェルメールの青と黄色に惹かれた。

細部の描写にこだわった画家。


読み書きができる女性を描いたのは祖国に対する誇りと愛情

当時のヨーロッパでは読み書きできない庶民が当たり前だった
カトリック諸国では聖書の教えを絵画や彫刻などで表すことを奨励していたが、
オランダやドイツなどのプロテスタント諸国では聖書を信仰の拠り所とした。



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 #5 フェルメール光の王国展 

17世紀のオランダは西洋の繁栄国として成長を遂げ、
発明と発見に満ちた好奇心の旺盛な時代だった。

小国でありながら全世界を相手に交易する一方で、国内では芸術が花開いた時代。
裕福な市民は世界中から様々なものを集めた。

地図・地球儀・光学機器などにより新しい世界観
がもたらされ、
フェルメールの絵にも反映している。


福岡伸一の部屋フェルメールセンター銀座の館長(総合監修)である、分子生物学者のコーナー。

レンズ
西洋では13世紀頃から使用
された。
17世紀にオランダで優れたレンズ研磨機が開発され、品質が飛躍的に上昇。
目に見える世界を信じる性質のオランダ人にとって、世界は格段に広がった。

レーウェンフックの顕微鏡(複製品)
専門的な教育を受けていなかったが、自作で顕微鏡を発明。
単眼式
 直径1mm位の球形レンズを金属板にはめ込んだ。
生涯に約500個製作。倍率は最高200数十倍。

英国王立協会の書簡(複製)
レーウェンフックから王立協会への報告は、1673~1723年までの約50年。

福岡伸一氏は初期の書簡の中から極めて細密なスケッチを発見。


福岡伸一さんの仮説
レーウェンフック素描画の一部はフェルメールが描いたのではないか

2009年に、福岡伸一さんは王立協会の書簡を調査した。
レーウェンフックは『天文学者』と『地理学者』のモデルではないかと言われている。

レーウェンフックはフェルメールの死後、彼の財産管理人になったという記録がある。
前の交流を裏付ける直接的な資料はまだないが、
レーウェンフックは「~熟達した画家に依頼した」と書き残している。

画家の名前はウィレム・デル・ウィルトしか記録されていないが、
彼は1691年生まれ。フェルメールが亡くなったのは1675年である。
ウィルトは後期の画家

1673年から約50年間、報告書に添えられた素描画は、
複数の画家によって描かれたと推測
でき、その中にフェルメールがいたかもしれない。

特に初期の2つの素描画は陰影や濃淡のつけ方が巧みで、
1676年以降の絵は科学的には正確だが平坦で、筆記具も変わった。

フェルメールが描いたか


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 #4 フェルメール光の王国展 

画家の画材
17世紀には絵具は売っておらず、
画家や助手が、天然顔料とリンシード脂を混ぜて絵具を作っていた
顔料によって混ぜ方が変わり、非常に手間がかかった。
混ぜた顔料を石の上に広げ、好みの濃度にする。

枠の大きさも、布張りも自分で行ってから絵を描く。

キャンバスに地塗りを施し、その上に絵画の下塗りをし、
それから画面を構成する各要素を描いていく。


絵筆 
いつから絵画に筆が用いられるようになったかは不明。

オランダ語で「penseel」。
peniculus 「小さな筆」というラテン語が由来。
動物の毛が最も多く、豚・馬・山羊・駱駝・貂・イタチ・獺・りす・穴熊など。

画家は、15~25本程度の絵筆を持っていて、描くものによって選ぶ
品質や性質の他、筆の形も重要な要素となる。

先の細い円筒形の筆は細い線を描くため、
先の幅広い筆や、フィッシュ・ブラシという扇状の筆は、
色や輪郭をぼかしたり、刷毛筋を消すため
などに使う。


木炭粉
木を燃やして木炭粉を作り、輪郭に用いた。
顔料に溶けてしまうため、木炭の形跡は残らない。
固形の木炭で輪郭を描いた作品もある。


亜麻仁油(リンシードオイル)
最も古くから利用されている溶き油の一つ。
油彩画用の油やワニスの材料
として数世紀にわたり用いられている。
乾燥促進剤として優れた効果を発揮するが、時間が経つと色が濃くなる性質もある。
亜麻の種子は、約40%の油を含む。豊富な収穫量を確保できることが重要。

くるみ油 数世紀使われている。
ケシ油と同様、色が濃くなることはないが乾燥は遅い
明るい色、特に肌色の顔料の結合剤として用いられる。


おまけ 乾性油について
亜麻仁油は堅牢だけど白など明るい色が黄変しやすい、
ケシ油は黄変しにくいけれど強度が低く乾燥が遅い。
くるみ油はケシ油よりは強度が高いが日本では使われていない。
混ぜて使ったりするようだ。ケシ油もくるみ油も黄変しないわけではない。


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 #3 フェルメール光の王国展 

顔料 当時は街角の薬屋で売っていた。
鉛・尿・希少鉱石・ガラス・植物・木片など、様々な原料から作られていた。

絵具は顔料と結合材で必要な分だけ作っていた
顔料によって混ぜ方も変わってくるため、非常に手間のかかる仕事だった。
混ぜた顔料を石の上に広げ、好みの濃度になったら絵具の完成。

フェルメールは、色持ちの良い高価な顔料を好み、
ウルトラマリン・鉛錫黄・アイボリーブラック・鉛白・カーマインレッド・
バーミリオン・緑青粉
をよく使った。

オランダ黄金時代の画家達が使っていた顔料は20種類位で、
特にフェルメールは7種類位と少ないが、それが却って鮮やかさを引き出している
暗い色と白・黄・青・赤などの鮮やかな色使いは、彼の画面を決定づけている。


ラピスラズリ
アフガニスタンから輸入されていた半貴石。ウルトラマリンの原料。

ultra mare 「海を越えてやって来た」というラテン語が由来。
西洋では14~15世紀に用いられ、17世紀当時は高級品。

フェルメールは同時代の画家達よりも頻繁に使っている。
真珠の耳飾りの少女のターバン、牛乳を注ぐ女のエプロン、青衣の女の服など。

また、特殊な光の表現にも用いており、
窓辺で水差しを持つ女では、
壁に当たる光と窓の部分に用いることで光の透明性を強調

これは17世紀のオランダ絵画では独特の手法。


黄鉛
ルネサンス時代から多くの画家に用いられ、
ウルトラマリンブルーに次いで高価な顔料。
鉛丹と二酸化スズを熱して作られる。
女性の黄色い上着が多くの作品に見られる。

カーボンブラックとアイボリーブラック
黒色顔料
として、前者は石炭や油など、炭素を含む素材を不完全燃焼させたもの。
後者は象牙や鹿の角を炭にしたもので、青みかった黒を出すために用いられた。

カーマインレッド
動物由来の天然有機顔料で、毒性はない。
原料はコチニールカイガラムシと呼ばれる、北アフリカのサボテンに生息する昆虫。
1kgの顔料を得るにも大量のカイガラムシが必要なため非常に高価。
色は穏やかで耐光性はない。『取り持ち女』の敷物の一部
で用いられている。


スマルト
コバルトを含有するガラスを粉末状にした濃い青の顔料。
油で溶くことで透明感が生まれる為、画家達は空を描く際に用いた。

黄土(イエローオーカー)
アースカラーの一種で、成分はシリコンと粘土。
鉄分によりくすんだ金色にも茶色がかった黄色にも見える。

「オーカー」は黄色っぽいというギリシャ語の「ochros」に由来する。
多くの地域に産出し、フランスのルションの他、
オランダ各地でもこの色の土が見られる。
そのため、古くから絵画に用いられてきた。


赭土(レッドオーカー)
オーカーは鉄を主成分とする土顔料で、その色は酸化鉄による。
黄土を加熱し、水分を蒸発
させることでできる。
良質の塗工顔料で、耐光性にも優れ、乾きが早いため、下塗り用に適している。
フェルメールは『デフルト眺望』・『小路』で使っている。


スパニッシュグリーン(ヴェルディグリス)
古代から使われる透明の顔料で、艶出しに使われることが多く、空気中では不安定。
フェルメールは唯一『女と召使い』のテーブルクロス
に用いられている。
ウルトラマリンと黒を混ぜている。


焼きアンバー(バーントアンバー)
鉄を主成分とする土顔料で、マンガンの含有率も高い。緑がかった茶色。

影を意味するラテン語の「umbria」が由来。
イタリアにこの土が採れるウンブリア州がある。
フェルメールは地塗り層と壁の影絵に用いている。



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 #2 フェルメール光の王国展 

フェルメール・センター・デルフト
フェルメール・センター・デフルト

フェルメールが所属したギルド組織である聖ルカ組合があった場所。
17世紀のデルフトの風俗や、デルフト派の画家たちの資料が展示
されている。

その手前にはフェルメールの両親が宿屋兼画商を営んでいたメーヘレン亭がある。

水陸両方の交通が発達しており、東インド会社と西インド会社の拠点があった。
16世紀にはビール工場と絨毯工房が並び、
17世紀には陶器製造がそれに代わる産業になり今に至る

フェルメールは、生涯のほとんどをデルフトで過ごした。
デルフトにはフェルメールの作品はないが、当時の古い街並みが残っている。

古い景観を残す場所は、運河に囲まれた南北約1,5km、東西約1km。
マルクト広場
 フェルメールが洗礼を受けた新教会や市庁舎がある。


聖ルカ組合
絵画・ガラス工芸品・陶芸品・書物などの制作と売買
を取り扱っていた。

当時、オランダの各都市にはあらゆる職業のギルドがあり、
各ギルドにはその職業の守護聖人に因んだ名前が付けられていた。
芸術家や職人は、ギルドに加入することで自身の生活を維持していた。
経済活動はギルドが担った重要な役割だった。


フェルメールの師
17世紀には、若い画家はマスターという年上の画家に師事
することが普通だった。
フェルメールの師が誰かは分かっていないが、可能性がある人が何人かいる。

1、レオナールト・ブラーメル 歴史画家。
約7年イタリアで活躍。聖ルカ組合で重役も務めた。メーヘレンの常連。

2、クリスティアーン・ファン・カウエンベルフ
年齢や地位から師として可能性が高い。
ユトレヒトの画家達から強く影響を受けた。
構図や題材をイタリアのバロック式の絵画から取り入れており、
初期のフェルメールの作品『ディアナとニンフたち』に類似性が見られる。

3、ヘラルト・テル・ボルフ 風俗画と全身肖像画で有名。組合員ではなかった。
フェルメールの作品に、中流階級の室内画の影響がある。


フェルメール その時代で突出した存在だった。
作品の多くは愛を題材にしている。同時代の他の画家達も同じ題材や素材を用いたが、
光・構成・色・立体感・物語性は類まれなものである。


並外れた観察眼 
道に降り注ぐ光、壁に移る影・周りの人々の微妙な動き…。
但し彼が見たままのものではなく、私達は彼が見せたかったものを見ている


完璧に創り上げた空間
遠近法・画中への別の空間の導入・水平線の強調などの技術を独自に組み合わせた。


ルプソワール 奥行きが彼の大きな特徴。
押し返す、遠ざける
というフランス語のrepousserという動詞が由来の言葉。

中央に置いた人物を前に出さず
テーブルや他の人物、カーテンや柱などの奥に描かれ、
背景よりも暗く描かれていることもある


独創的な技法
織物やガラスの奥行きを表現するのに、薄い色のニス
を塗ったり、
『小路』では、煉瓦作りの建物を絵具に砂を混ぜて描き、厚みを持たせた



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 #1 フェルメール光の王国展 感想 

フェルメール

フェルメール光の王国展 2012年1月20~7月22日
全37点のリ・クリエイト作品を一堂に展示。

リ・クリエイト 再創造。
本物ではないが、最新のデジタル技術を駆使し、当時の色使い・筆遣いを再現。


当時は上野に本物のフェルメールの絵も来ていました。
少し迷いましたが、本物と偽物の区別はまだあまり分からないだろうし、
全作品が一度に見渡せることに惹かれて、こちらを見に行きました。

本物を見て350年の風合いを楽しむのも良いし、
 描いた当初の色鮮やかさに感動するのも良い。
 離れて見ると、絵が光と影の効果でくっきりと浮かび上がる。」

4階写真
展示室4階

3階写真
展示室3階

全体の感想 
半年間開催していたんだなあ。
説明が丁寧で、それらを纏めるために、作品一つ一つの感想は#7からです☆
絵の展示は4階で、3階にも道具などの説明もあって良かった。

世界に点在している全作品を知ることができて良かった。
思ったより大きかったり小さかったりして、原寸が実感できた。
書いた当初を再現しているので色が鮮やかで良かったです。いつか本物も見に行こう。

複製だから写真が撮れて、わいわいと話しながら見る人も多く、
皆が人の邪魔にならない範囲で自由に楽しんでいて、良いと思いました。

壁際にぐるりと絵を飾り、部屋の真ん中には椅子があって、
立って見たり、座って少し遠くから見たりできました。
結構混んでいたけれどすぐ立ち去る人も多く、ゆっくり見ることができました。
3時間位見ていたと思います。
音声ガイドも借りたかったけれど、もっと長くなるだろうからやめました(笑)。
ものすごく見応えがあり、楽しかったです♪

これ以降東京に行っていないので、また良い催し物があったら行きたいなあ。



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 #後 土の不思議 

農地開拓の末に
現代、私達はより多くの収穫を望み、かつてないほど土に依存している。
人間側に効率の良い開墾、肥料の投入などにより、土の繊細な調和は崩れている。
食料危機について考えるなら、まずは土壌の危機について考えるべき
かもしれない。

地盤沈下が止まらない
人類が農耕を始めて以来、土を掘り・切り拓き・耕し・水を抜くから。

失われる湿地の泥炭
泥炭
 空気が少なく酸性。枯れ葉などが分解されず堆積していく。
土の中に二酸化炭素を留めている。

水を抜くと、土に酸素が入り込み、微生物が増え、
泥炭の枯れ葉を分解し、二酸化炭素を放出し、大気中の二酸化炭素が増える。

イギリスでは、
何千年もの時間をかけてできた深さ4mの泥炭が、たった数十年で消えた。

アメリカではグレートプレーンズを農地開拓したら、土の調和を崩し、
日照りが続くと土は乾燥し、巨大な砂嵐を巻き起こすようになり、
250万人が移住を余儀なくされた。
←大陸中央部のものすごく広大な場所。

土壌流出 集中豪雨で弱った土が作物ごと流される。
対策
1、斜面に沿って斜めに作物を植え付ける。
2、間に草を生やす。
3、溝を藁で覆って、雨からエネルギーを奪う。


土は複雑で繊細な生き物の王国であり、生命と岩が出会う場所でもある。
それぞれが作用しあうことによって土が生まれ、生命は支えられている。
私達は、土がいかに重要な資源であるかをやっと理解し、守ろうと思うようになった。


今度土の上を歩くときは、足元に隠れた豊かな世界を思い起こしてください。



感想 土とは
1、岩が削れた。
2、微生物が葉っぱや枝、生物を分解した。
3、生命をつなぐ重要なもの。
の認識より詳しく知ることができて面白かったです。



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 #前 土の不思議 

地球ドラマチック 土の不思議 解明!命を育む力

土の成分 土には生命に満ちた世界と冷たい岩の世界がある。
15分火にかけると100gが70gになった。
↑番組では30%が植物で、火にかけたら燃えて大気中に消えたと言っていた。

70%は岩の破片 地球はかつて、何十億年もむきだしの岩に覆われていた。
粒の大きさによって砂・シルト・粘土に分けられる。

粒が大きい方が通気性と水はけが良く、密度が小さく、表面性が少ない。

粘土は表面に電気を帯びていて、水に溶けた養分を引き付ける。
しかし粘土が多すぎると水はけが悪くなる。

色々な粒の大きさが混ざっているのが良い土。


生命と岩の出会い
物理的風化作用 岩の隙間に氷ができて割れる。
化学的風化作用 弱酸性の雨が石灰岩に落ち、少しずつ溶けていく。
 
岩の破片から土が生成されていく
岩肌の地衣類
(藻類と菌類が結び付いた共生体) 
岩を分解し、内側の栄養を吸い取って成長する。

長い年月をかけて広がり、死んだ地衣類の上に新しい地衣類が成長する。
死んだ地衣類が雨で溶けた岩の破片と混ざって土ができる。


菌類が枯れ葉を分解 
彼らがいなければ地球は枯れた枝葉で埋め尽くされ、新たな生命は生まれないだろう。

腐食 枯葉などが分解されてできる物質。
菌類が放つ養分で生きる微生物の王国。
微生物の動きによって、栄養が土全体に行きわたる。


みみず 生態系の鍵となる生物
で、他の多くの生物を支えている。
掘った穴は土全体に空気を行きわたらせ、枯葉を消化し糞として栄養を解き放つ

みみずの程良い湿気で中性の消化器官には多くのバクテリアが住んでいる。
みみずはバクテリアを活性化させてより枯葉を分解し、栄養価の高い糞をする。

土中には地上・水中・空中よりも多くの生物がいて、複雑に連携し合っている。
死んだ命から新たな命へと養分を受け渡すことで、
土は養分を補給し続けることができ、より多くの命が育まれる。

生物は栄養・水・空気・居場所を土に依存している。




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 あめつちと 日めくり万葉集 

天地と   久しきまでに   万代に   仕え奉らむ   黒酒白酒を
天地与    久万弖尓    万代尓  都可倍麻都良牟  黒酒白酒乎
あめつちと ひさしきまでに よろづよに つかへまつらむ くろきしろきを


19巻・4275 文屋智努(ふみやのちぬ)=智努王(ちぬのおおきみ)
2011年10月5水放送
天平勝宝4年11月25日,年紀,文屋真人,肆宴,宴席,応詔,大君讃美,寿歌,新嘗祭

天地が続く限り、いつまでも永遠にお作りして奉りましょう、黒酒と白酒を。

天皇の御世の悠久を願った歌。



選者 杜氏 農口尚彦さん
昔の人も我々も変わらず、酒作りをする人々の、
相手に喜んでもらおうという気持ちが歌に込められていると思う。

黒酒と白酒
五穀豊穣を感謝する新嘗祭に捧げられるお神酒。

白酒はどぶろくのようなもの、黒酒は木灰で澱を下げたもの。
作り手の知恵と心意気
を感じる。
よりきれいな酒を天地様に差し上げていたのではないか。

酒造りは、いくら精魂を込めて作っても人智の及ばない世界がある。
昔の方が技術が確立していなかった分、
より神様におすがりしていた部分が多かったのではないか。


感想 #2 パンの文化史も思い浮かべました。



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 #5終 どはどぶろくのど 感想 

感想
日本酒は、濃いし贅沢な気がしてお正月くらいしか飲んでいません。
なぜかお酒はハレの日に飲むものという意識が根付いています。
はっきり教えてもらったわけではないのに、なんだか不思議です。

そうか、日本にはどぶろくという日常的なお酒があったんだね。
身近な良い材料で簡単に造ることができるお酒を忘れているのは勿体ないと思います。
ヨーグルトよりも格段に日本人の体に合うと思います。

自国のおいしいお米と水と麹を使ったどぶろくを、
気軽に飲めるようになったらいいなあ。

繰り返してしまうけれど、お米を削って造るから清酒は贅沢な気がします。
家の近くの酒造で体に良い濁り酒を造って、売ってくれたらいいなあ。
お米の消費になるし、人々は安くておいしくて体に良いお酒が飲めていいと思います。

酒税法のHPを見ると、
昔は重要な財源だったけれど、今は飲む人が減って税収も減っているようですね。

その一方で医療費はものすごく増えている。
活性濁り酒は、きっと体にいいと思うなあ。
酒税を取ることに拘るより、解禁して医療費を減らす方がいいと思うなあ。


ところでドイツフェスタやバルが流行っているけれど、そこでどぶろくだよ!
まず私達が楽しくどぶろくを飲んで、興味を持った外国からの観光客を集め、
日本食や日本文化の理解を深めてもらうのはいかがでしょう。

地域のおまつりにして、地域の人同士で飲んで話して、
日常生活が円滑になるのもいいかもしれないなあ。

話は逸れますが、どぶろくに限らず、
地域の名産品でおまつりをしたらいいと思いました。
(神様には関係ないから「おまつり」という言葉は似合わないけれど。
 日本の「お祭り」とは神様や先祖に関わることなんだなと改めて思いました。
 良くできたものを神様にお供えして、神社でやるとかどうかな?)


5章の自家醸造も面白かったです。
私はたまにお酒を飲みたくなったら、自家製の梅酒を飲んでいます。
夏は氷水割り、冬はお湯割りで。

でも、戦後しばらくは自家製梅酒も密造扱いだったことを知りました。
その禁が解かれる経緯も面白かったけれど、もやもやしました(笑)。
『ひょっとして朝日新聞は、実は酒税法と闘っているのか?』
残念だけど、単にうっかりだと思います(笑)。

本気で取り締まる気はないと言われても、違法だと造りづらいなあ。造りたいなあ。
ちゃんと生活を続けるから、一回一種類4L位でもいいから、一刻も早く、
自分用にどぶろくを造ったり、梅を日本酒に浸けることを許可してください!


読みたい本
日本の酒 坂口謹一郎
宮本常一が見た日本 佐野眞一 ちくま文庫
ドブロクをつくろう 前田俊彦
どぶろく王国 無明舎出版



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 #4 どはどぶろくのど 纏め 

酒税法の成り立ち 理由はある。←欧米のせいだと思った。

悪名高い級別制度 1992年に廃止。
税制によって古来からあった酒が変えられていった

三増酒 当時の事情もあったが、米が豊富な時代になっても作り続けてしまった

発泡酒増税騒動
企業がいかに税金を安くし、消費者がビールらしいものを飲めるか努力
したが、
消費が伸びると増税。
酒税制度はますます邪道に深入り。


どぶろく裁判 
堂々とどぶろくを造っていると宣言し、どぶろくを造る権利を求めた。
負けたけれど、「自家醸造を禁止するのは酒税のため。ただそれだけです」と、
最高裁が認めたような判決文が出された。


検察は本気で個人を取り締まる気はないが、
悪用された場合の恐れから、現状を変える気はない。

日本という国の酒税法は「いかに税金を取るか」という法律が改正されないままで、
国民に本当にいいもの、おいしいものを提供しようという発想からは作られていない。

日本は酒という一つの文化を蔑ろにしてきた。



アメリカは家庭で200ガロンまでビールを作っても良い。
手作りビールコンテストがあり、手作りワインも趣味として根付いている。
↑欧米は楽しんでいるなんてずるいなあ。


感想
現状だと、ただ価格競争になって見せかけだけのお酒が造られるようになって、
不信感が増して、ますますお酒を飲まなくなると思う。
本来は酒は百薬の長なのに。



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 #3 どはどぶろくのど 纏め 

自家醸造について
商売ではなく趣味で楽しんでいる人も増えているが、現状では違法

あまりにも税金を取りたてることだけを考えて、
国民が健全な常識に従ってする日常生活を犯罪とするような制度が、
国民の心理にどのような悪影響を及ぼすか、その方が重大
な問題。

自国の国土で自然に出来上がった成り立ちを、法律で寸断するのは文化を壊している。

坂口謹一郎氏の「濁り酒復活論」

「どぶろくのようなうまい酒がありながら、
 単なる税金取り立て上の便宜から国民の楽しみを奪うようなことは、
 近頃の役所の精神ではなかろうと思われますので
 いずれは考えてもらえる時が来ることと信じます。」『日本の酒』より



今、自分で酒を造っている人は本当の味を知っている人で、面倒でも美味いから造る。

神亀酒造の人 

「飲む人にどぶろくを造ってみてほしい」


「自分でどぶろくを造れば、稚拙な出来だとしても米と麹本来の味が分かります。
 日本酒本来の味と言ってもいいでしょう。
 その上で、私達が造った、本当においしい日本酒を買ってほしい。」


本当の味を知ったら、結果的にいい酒を買ってくれるから。
↑自社のお酒に自信があるんだなあ。


おすすめのどぶろく
伊勢の白酒 タカハシ酒造
金よし 新潟 どぶろく特区
リセノワール 勇心酒造


感想
買って済ませている現代の私達は、本当の味を知らないのだろうな。
現状では自分で造れないから買うしかないんだよね。
業者が造るお酒を無条件に受け入れるしか選択肢が無いのが良くないと思う。

自家醸造ができるようになっても、
自分が飲むお酒を全て自分で造るわけではない人が大半だと思うから、
自家醸造の許可が「お酒が売れなくなる=税金の減少」にはならないと思う。

皆が素朴でごまかしのないお酒の味を知っていて、
業者さんに本当に飲みたいお酒を要望出来て、
業者さんも「それならこれくらいの値段になりますよ」とか話し合えた方が、
業者さんも作り甲斐があると思う。

どぶろくの商品を見た感じは、おしゃれで高級感があると思いました。
もっと素朴で気軽に健康のために飲めたらいいなと思いました。
それで生じる味の揺れとか、できない理由とか、妥協点を探していけたらいいなあ。



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 #2 どはどぶろくのど 纏め 

濁酒の偽物
アルコールを添加し、酵母を殺して
造る。
酒粕を冷凍して溶かして造る。
純米ではない。


「生きた酒」を醸す
神亀酒造 
活性濁り酒
 本物の酒だけを世に出そうと考える神亀酒造の象徴。
アルコール度数が、詰めた時は16度でも17度に上がるだろうと、
税務署に相当怒られた。←度数で税金が上がるから。

全量純米蔵を目指す会
税務署との戦いの連続 必要な在庫を不良在庫にしたがる税務署。

酒税は適正に支払われなければならないが、
「濾すな」・「出荷後に度数が1度上がってはいけない」・「在庫を持つな」など、
そのためにどれだけ日本の酒文化を衰えさせてきたのか。


低アルコール酒 
日本酒消費拡大のため、万一ビールくらいに下げるなら、濁酒の形になるだろう。
うまみが平坦さを補う。日本酒の将来の幅の拡大への重大な道。

小鳥のさえずり
 
非常にしっかりした味で、飲む直前に熱湯で1対1で割ると十分においしい。


消費者の意識も必要 持ち運びや飲み頃を考えてほしい。
お酒をメロンのように、味が変わる生ものとして扱ってくれるか。


日本酒ライスパワー・ネットワーク 他分野にも醸造技術を生かす取り組み。

「日本人は古来、微生物と五感で対話しながら醸造技術を確立してきた。
 その醸造技術の中に、21世紀の『宝』が眠っているんだ」




椎名誠さんとの対談
 面白かった。
「どぶろくは『酒が騒いでる』」
「造らなくても、今は外からいろんな酒が入って来るからね」

馬乳酒 度数は1~2度だが、ゴビに近い地方は蒸留する。
「赤ちゃん、たぶんほろ酔いだろうねえ。」

ヤシ酒 
南の島の酒に弱い人々が、暑い時にごくごく飲める弱い酒。自然はうまくできている。



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 #1 どはどぶろくのど 纏め 

どはどぶろくのど 失われた酒を訪ねてどはどぶろくのど 失われた酒を訪ねて
(2011/11/18)
本郷 明美

商品詳細を見る


どぶろく 濁り酒。古来からの日本の国民酒。

乳酸発酵して酵母が湧くという自然の発酵
だから、体が受け付けやすい。
発酵しているから良い香り

うまみ・甘みを残して発酵を止める見極めが難しく、
仕込み毎に味が違うが、それも魅力。


昔、農閑期の冬は酒蔵で働く男も多かったので、村に酒造りができる人がいた。

くず米で造る、力仕事の休憩に飲む滋養強壮剤だった。
どぶろく王国 無明舎出版より

明治32年(1899)自家用料酒の禁止 
どぶろく造りは密造として捕まることになった。

農民と税務署員との攻防 ←まるでトムとジェリーのようなやりとり。
税務署員の情け 冠婚葬祭時。

そして安い清酒が出回るようになって衰退。


どぶろくの復活を目指す

1、1964年、京都の増田徳兵衛商店が、
「濾さなければならない」と言う税務署に対し、「粗い目だけど濾している」と、
清酒として認めさせた

2、2002年、構造改革特別区域(通称「どぶろく特区」)が生まれた。
しかし認可までには大変な苦労がある。


どぶろくを販売する場合の、大切かもしれないけれどややこしい線引き
1、『どぶろく』ではなく『濁酒』と言わなければならない

どぶろく=密造の印象が根強いらしい。

2、濾してはいけない
それぞれの家の製法で造るので、この線引きはいらないのではないか。

3、火入れについて
売るなら火入れした方がいいが、発酵が止まるので、この線引きはあってほしい。
発酵しているのは生きているお酒。濁り発泡はおいしいらしい。



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 #3 麹について 

※株式会社 ビオック様のサイトが分かりやすかったので纏めました。

種麹の歴史
自然種付け法 穀物に自然に生えてくるカビを利用。

友種法    偶然に出来のよかった麹を保存し、次の種として使用。
         麹の種としては品質が不安定
だった。

室町時代
麹に木灰を混ぜて培養したもの
を麹造りに利用すると失敗が少ないことを発見。
細菌や麹菌以外のカビの生育を押さえ、麹菌の胞子の耐久性を向上させる。
現在の種麹の基礎が築かれた。麹菌の分離方法としては大変優れた技術。
この方法は秘伝とされ、種麹製造が「麹座」の座員のみに許可されていたこともあり、
200~300年ほど前までは種麹を製造しているのは2軒のみだった。
#1 和食 千年の味のミステリー


麹の基本 千年こうじや様のサイトを纏めました。
麹は、主に蒸した米や麦、大豆などの穀類に麹菌を加えて繁殖させたもので、
麹菌の酵素が美味しい発酵食品を生み出す。

広く使われている麹は米麹で、
主に生米麹と乾燥米麹が流通。他に玄米麹や発芽玄米麹など。

八丁味噌など赤味噌の原料になるのは、豆麹(大豆麹)。
麦味噌や麦焼酎の原料は、大麦や裸麦などで造られる麦麹で、それぞれ風味が違う。



ニコニコ大百科より
人間に有用な生命活動として、
タンパク質をアミノ酸に分解したり、デンプンをブドウ糖(グルコース)に分解

醤油や味噌に前者、醸造酒に後者の能力を利用。

カイコに麹病を起こし、養蚕業にとっては重要病害
なので、近くで醸造は禁止。

2005年には日本の研究によって世界で初めて本種のゲノムを解読
2006年 日本醸造学会大会で日本の国菌に認定。

日本人はすべて彼らのがんばりのおかげで生きているといっても過言ではない。



感想 微生物も地球に欠かせない存在。たまには見えない世界にも思いを馳せよう。



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 #2 麹について 

※株式会社 ビオック様のサイトが分かりやすかったので纏めました。

麹菌の役割
1、原料の分解 
麹菌が生産する酵素の働きで、でんぷんをブドウ糖、タンパク質をアミノ酸に分解

ブドウ糖やアミノ酸には味があり、分解の強弱は醸造食品の味に影響。
うまみが重要視される味噌などは、アミノ酸の量が品質に影響するので、
タンパク質の分解力の強い麹菌を選択
する。

ブドウ糖は乳酸菌や酵母の増殖のためのエネルギー源として、
アミノ酸は酵母や乳酸菌の菌体の材料
として使用。

酵母はブドウ糖を利用してアルコール発酵を行う。
酒を作る場合はでんぷんをブドウ糖に分解する力が強い麹菌を選択。

分解力と増殖力の違いにより、清酒用、味噌用、醤油用、味淋用、甘酒用、など、
専用の麹菌が使われている。
増殖の早さ・菌糸の長さ、胞子の着生時期の違い、
麹を作った時の状貌が固く締まるかどうか、作業性や機械との相性など
が関係。


2、ビタミンや有機酸など、代謝産物の乳酸菌や酵母への配給
麹菌は不思議なことに、糖とアミノ酸、少々の無機塩類があれば、
その他の栄養成分を自分で合成
して生育出来る。
麹菌が合成したビタミンや有機酸などが、
乳酸菌や酵母が生育するのに必須の栄養素
となっている。

清酒製造では、麹菌が作るプロテオリピッドという物質を重要視。
タンパク質とリン脂質が結合した物質で、酵母と結合して高濃度のアルコールを生成。
清酒発酵ではアルコール濃度が18~22%に達し、

ビール発酵の2~10%、ワイン発酵の8~14%に比べ大変高い



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 #1 麹について 

#1 和食 千年の味のミステリーを纏めてから、
麹について、もっと知りたかったので調べてみると、
株式会社 ビオック様のサイトが分かりやすかったので纏めました。

麹菌の種類(その1)
麹菌 麹から分離された有用なカビの総称。

学名について

例えばアスペルギルス オリゼーでは、
最初のアスペルギルスが「属」、オリゼーが「種(しゅ)」を示す。
この上に、門・目・科・などがあるが、省略するのが通例。

1、日本の麹菌
アスペルギルス オリゼー(Aspergillus oryzae)が大半を占める。

清酒や味噌に使用される麹菌の全て。

醤油製造に使用される麹菌の数%はアスペルギルス ソーヤ 

九州で製造される焼酎には、アスペルギルス カワチ(Aspergillus kawachii)、
沖縄で作られる泡盛には、アスペルギルス アワモリ(Aspergillus awamori)と、
                 アスペルギルス サイトイ(Aspergillus saitoi)。
かつお節 
アルペルギルス グラウカス
(Aspergillus glaucus)という麹菌の働きで作られる。


2、外国の麹菌
昔から麹を作っているのはアジアだけ
で、
中国の紅麹、インドネシアのテンペ、オンジョムなどがある。

諸外国の麹菌は多くの菌が同時に分離される。
紅麹菌では、
モナスカス アンカ(Monascus anka)、
モナスカス パーパレウス(Monascus purpureus)を主体に、
5~10種類のモナスカス属が分離される。

テンペのテンペ菌も、
リゾープス オリゴスポラス(Rhizopus oligosporus)を主体に、
数種類以上のリゾープス属が分離される。

この違いは、種麹の使用の有無による。
日本では、種麹を専門に作る生産者が室町時代から存在し、
種麹を使用することで、毎回同じ品質の麹が得られることから広く使用され、
日本の麹菌の種類をアスペルギルス オリゼー+αに収束させたと考えられる。

種麹を使用しない場合でも、
作った麹を保存して、次の麹作成時に混ぜて種麹の変わりにする、
友麹(ともこうじ)という手法も同様の効果があったと推測。

諸外国では種麹を使う習慣はなく、
麹を作成するごとに自然にカビを増殖させる
という手順がとられてきた。
ある程度の種類が混じることは避けられず、多くの種類が分離されることになる。

3、それ以外の麹菌
麹菌とは、麹から分離されたカビだが、
広義に捉え、有用なカビをすべて麹菌と呼ぶ例もある。
有用という点で理解はできるが、これらのカビを麹菌と呼ぶには無理がある

アルコール発酵
リゾープス ジャパニカス(Rhizopus javanicus)や、
ムコール ルキシー(Mucor rouxii)、

クエン酸発酵 アスペルギルス ニガー など、
微生物タンパクの製造 フザリュームなど。


消えた麹菌
アスペルギルス タマリ
 
昔、愛知県で作られるたまり醤油の麹から分離された菌株だが、
たまり醤油の製造にも使われなくなり、研究機関などに保存されている。

焼酎製造のアスペルギルス ウサミというカビも、現在ではほとんど見られない。


感想 日本文化・飲食物・生物ですごく迷ったけれど、飲食物にしました。



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